ウェブサイトとSNSの効果的な運用のヒント

katsuのブログ

ウェブサイトとSNSの効果的な運用のヒント

「WordPress政治家パックリリース」のお知らせの投稿をしましたがその記事の中でウェブサイトとSNSについて触れました。これは政治家や議員、候補者のウェブサイトに限ったことではないのですが、様々なSNSが多くの人々に使われるようになって多くのウェブサイト運営者がSNSに投稿するように…ウェブサイトの運営を疎かにしてSNSに依存するようになっていると感じます。

私自身はSNSを否定することもありませんし、上手に活用することで多くの人にアピールすることが可能であるツールだと思っています。しかし最近のSNSに偏り過ぎた情報発信のあり方には疑問を持っています。それはどういうことなのかを今回記事にしてみます。

ブログサービスの終焉

私が初めてホームページを作成したのは1997年頃です。当時、観光地で飲食店を経営していた私は集客ツールのひとつとして自分でホームページを立ち上げました。パソコンが得意だったわけでもありませんがシーズンオフの時期にじっくりと時間をかけて取り組むことができたためHTMLタグを覚えてテキストエディタでコツコツ作りました。その後、Dreamweaverという当時Macromediaから販売されていたウェブデザイナー向けのウェブ制作ソフトを購入しウェブ制作の魅力にハマって行きました。

2003年当時、今でいうクラフトビールの店をやってました

2000年代にはいると日本国内でブログサービスが登場しました。その中でも「Movable Type」や「livedoor Blog」、「アメーバブログ(アメブロ)」などが代表的で人気を集めました。次から次へと無料ブログサービスが登場し多くのブログが作成されるようになりました。

ブログサービスが人気を集めた理由としては…

  • HTMLやプログラミングの知識がなくても簡単に文章や写真を投稿できる仕組みが人気の一因となりました。
  • 趣味や日常生活、専門知識を共有できるツールとして、一般の人々だけでなく著名人や企業に活用されるようになりました。
  • ブログ同士のつながりや読者との対話が可能になり、コミュニティとしての役割も果たしました。
  • アフィリエイトや広告掲載を通じて収益化が可能で、ブロガーという職業の入り口にもなりました。

そんなブログサービスですがこれまでにサービスの提供を終了したところも多く、新たにブログを始める人も減少傾向にあります。それはどうしてなのか?

ブログサービスが利用されなくなったわけ

  • Twitter(2006年)、Facebook(2004年)、Instagram(2010年)、TikTokなどのSNSが登場し、短文投稿や写真・動画の共有が手軽になりブログ特有の「長文を書く文化」が薄れていきました。
  • スマートフォンの普及により、文字数が多いブログよりも視覚的に楽しめるSNSが支持されるようになりました。
  • SNSでの情報消費が中心となり、ブログを読む人が減少。特に若年層がブログから離れる傾向が顕著です。
  • Googleのアルゴリズム変更などで、ブログよりも信頼性の高いメディアサイトが上位表示されやすくなり、個人ブログの流入が減少しました。

以上のような理由からブログサービス、特に無料のブログサービスは段々と無くなっていくと思われます。ではこれまでブログサービスを活用して情報発信していた人や企業は皆SNSに行ってしまうのかというとそういうわけではありません。

私の運営するブログサイトもニッチな情報であるのかもしれませんがアクセス数は増加傾向にあります。ただそのサイトは無料ブログではなく独自ドメインでWordPressで運用しているものです。企業や個人においても特定の分野に特化したブログは今後も需要が期待できます。

そのようなブログを運営していけば今後もブログを活用して企業や人のブランドを強化することが可能です。そしてそれはSNSではできないコツコツ積み重ねて作り上げていくインターネット上のコンテンツとなり企業や人の信頼度をアップさせることにつながります。

SNSにも終わりは来るのか?

私は無料のブログサービスは「すでに終わった」と思っていますがSNSにも終わりは来るのでしょうか?

それは当然ありうると思います。

私の周りでも2010年代はFacebookを利用して活発に投稿している人は多かったものですが、現在はそれほどでもありません。人はどうしても新しいものが登場すればそちらに流れていく傾向にあります。実際、若年層はTikTokやSnapchatなど、より直感的で視覚的なコンテンツを提供するサービスに移行しています。

また、最近の選挙戦におけるSNSの活用においてもSNS上でのフェイクニュース、虚偽情報の拡散は、ユーザーの信頼を損なう要因となっています。これにより、情報の信頼性を求めて他の情報源に移行するユーザーが増加していくことも考えられます。

SNSに投稿したコンテンツはどうなる?

様々なブログサービスがサービス提供を終了しましたが、その時そのブログを利用していた多くのユーザーが戸惑いました。何故なら「ブログサービスが終了したときのことを考えていなかった」からです。ブログサービスの利用規約を読めば大抵書いてあると思いますが「弊社の都合でサービスを停止できる」という事です。

当時、そんなブログサービス停止の憂き目にあってしまった企業から「何とかしてほしい」という依頼がいくつかありました。すべてのブログサービスで可能であったわけではないのですが、ブログサービスからデータをエクスポートし独自ドメインで立ち上げたウェブサイトに移行させるなんていう仕事を行ったことがあります。

ブログサービスは何とかそういう対応ができるのですが…SNSは難しいかと。仮にできたとしても投稿によってはその時の思い付きを投稿していたりしていて、後から読み直すとウェブサイトには適さないコンテンツが多くあったりするかと思います。

そうなると…

なんていう恐ろしいことになります。特に自社または自身のウェブサイトを持たず特定のSNSでのみ情報発信をしていたり、そのSNSでのみ顧客やファン、支援者と繋がっている場合はその全てを失うことになります。SNSで情報発信をし続けることにはそのようなリスク、危険性があることを十分に理解しておいて万が一の時にも慌てずに対処できるようにしておく必要があります。

趣味や遊びでプライベートでSNSを活用している分には「あら、終わっちゃったの?」で済むかもしれませんが、企業や人がブランディング強化や顧客やファンの獲得の目的で利用しているのであればそうはいきません。では、どのようにすればよいのか?

何だかんだ言って独自ドメインのウェブサイトが安心

やはり、原点に返って「独自ドメインでのウェブサイト」が一番安心で信頼できるということに行き着きます。Windows95が発売されてインターネットが身近なものになって30年。その間にインターネット上では様々なサービスが開始されては終焉を迎えて無くなっていきました。しかし、独自ドメインはなくなりません。例えばこのサイトのドメイン「wdcro.com」を取得したのは2004年11月11日です。20年が経ちます。

その間、デザインも何度も変えていますし借りているレンタルサーバーも変わっています。SNSなど今は利用していないいくつものサービスもこのドメインからアクセスできるようにしていました。今もこのページの最下部にほとんど活用していないFacebookのリンクがあります。仮に明日、Facebookがサービスを終了しても全然慌てません。最下部のFacebookのバナーを消せばいいだけなのですから。

ウェブサイトとSNSの効果的な運用

さて、この投稿のタイトル、ウェブサイトとSNSを効果的に活用するための方法について考えてみましょう。唐突ですが先日、豊橋市では市長選挙が行われました。様々な争点があったものの多くな争点として「新アリーナ建設問題」がありました。その内容についてはここでは書きませんが新人で挑戦し当選した長坂新市長は市議会議員時代からブログサービスを活用して自分のアリーナ建設問題について政策や考えについて情報発信を重ねてきていました。もちろんSNSも活用されていますがブログでコンテンツをしっかり作成しSNSで共有するという流れで利用している感じです。

一方で新人で今回の市長選挙に挑戦され惜しくも敗れた近藤氏は自身のウェブサイトを独自ドメインでWordPressで構築されています。しかし最も新しい投稿が2024年の2月5日なんです。その前の記事となると2023年の10月19日。SNSではかなりの頻度で情報発信しているのに非常にもったいないことです。

この両氏のウェブサイトとSNSの使い分けが選挙の結果に結びついたかどうかは別として将来にわたってインターネット上のコンテンツとして残るのはSNSではなくウェブサイトです。

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