今朝、一番の電話です。
「株式会社※■△◯☓?の**と申します。須崎社長さんはいらっしゃいますか?」
もう、のっけから営業電話であることはバレバレです。
僕:「どういうご用件でしょう?」
**さん:「御社のサイト、Yahoo!ビジネスエクスプレスで登録されていますよね?今回、例えば”愛知県 ホームページ制作”というようなキーワードで検索すると上位表示の更に上に表示できる新しいサービスが。。。」
僕:「あーはいはい。ごめんなさいね必要ないです。」
Yahoo!ビジネスエクスプレスって響きがなんだか懐かしい
この手の電話、久しぶりです。まだあるんですね。この手の営業電話。そして、久しぶりに聞きましたよ「Yahoo!ビジネスエクスプレス」。ホームページを数年以上前から運営している方ならご存知ですね。でも、ここ2,3年はほとんど聞くことのなくなった「Yahoo!ビジネスエクスプレス」。
実際、「Yahoo!ビジネスエクスプレス」は「Yahoo!カテゴリ」が2018年3月29日に終了することに伴い、2017年7月31日、既にサービスを終了しています。
「Yahoo!カテゴリ」とは?
そもそも「Yahoo!カテゴリ」って何?だと思いますので、簡単に説明します。
むかしむかし…とは言ってもほんの20年ばかり前のことですが…ホームページを作った人は「検索エンジンに登録申請」しなくてはいけませんでした。そして登録申請を受けた検索エンジンの運営会社はその申請のあったホームページを実際にアクセスして確認し、都道府県、市町村、業種、ホームページの内容、つまり「カテゴリ」に分類して登録作業を行っていました。
現在のように検索エンジンのロボットがサイトを巡回して情報を収集して検索結果に反映させるというものではありませんでした。今でも「Yahoo!カテゴリ」のページはありますが2018年3月29日にはこのページも無くなるのでしょう。
当オフィスのサイトも「 トップ > 地域情報 > 日本の地方、都道府県 > 東海 > 愛知県 > 市町村 > 豊橋市 > ビジネスと経済 > 企業間取引 (BtoB) > インターネットサービス 」のカテゴリに登録されています。
https://dir.yahoo.co.jp/Regional/Japanese_Regions/Tokai/Aichi/Cities/Toyohashi/Business_and_Economy/Business_to_Business/Internet_Services/?q=Internet_Services
「Yahoo!ビジネスエクスプレス」とは?
20年前は企業やお店のホームページはそこそこちゃんとしたホームページを作って申請すればたいてい登録されました。しかし、2000年代以降はインターネット上のホームページの数も膨大になりおそらく登録申請も膨大なものとなっていたのでしょう。
そこではじまったのが「Yahoo!ビジネスエクスプレス」です。
「企業やお店のサイトの登録申請をお金を払ってくれたら審査しますよ」というかなり上から目線のサービスです。料金は業種によって異なるものもありましたが50,000円!!
しかも審査料なので登録されないこともあるという。そして返金はされない。
その頃からGoogleのロボット検索が「被リンク」を重要視するようになり、特にYahoo!のような大規模サイトからのリンクは高評価されました。そこで多くのホームページ運営者が検索エンジン対策として「Yahoo!ビジネスエクスプレス」に登録申請したのです。
当オフィスのクライアント様でも何社も登録申請しました。
しかし、検索エンジンがロボット検索が主流になるに連れ、2007年にはYahoo!のトップページから「Yahoo!カテゴリ」が消え「Yahoo!ビジネスエクスプレス」での登録も段々と意味をなさなくなってきました。
その流れが今回の「Yahoo!ビジネスエクスプレス」「Yahoo!カテゴリ」サービスを終了へと繋がったのでしょう。
営業電話にお願いしただけで上位表示可能か?
最初の営業電話のお話しに戻ります。
「”愛知県 ホームページ制作”というようなキーワードで検索すると上位表示の更に上に表示できる新しいサービス」とはいったいどんなサービスなのでしょう?すごく気になりますが、大したことはないでしょう。
以前もこんな営業FAXを受けたこともあります。
「Yahooのトップページに貴社名を表示させることが可能です!!」というFAX
これと大して変わらないのでしょう。