小学校の彫刻刀注文ちらし(1)

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小学校4年の娘が図工の授業で彫刻刀を使うようだ。

「彫刻刀を持っていない子は注文してね。」

というやつだ。全部で5枚の封筒をもらってきた。封筒には注文欄があって、そこに丸をつけてお金を入れて学校に提出すると後日業者から学校を経由して新しい彫刻刀が届くというシステムのようだ。

ひとつは「本物の彫刻刀」と書かれたシンプルな封筒、ところが…他の4つはまるでパチンコ屋のチラシのように派手なデザイン。

アルティメットなんとか…
なんとかドラゴン…
カスタムジャケットなんとか…

とか色々書いてある。娘はその中の1枚を指差し、

「私、アルパカさんがイイ!!!」
「は?」

彫刻刀のケースにかわいいアルパカさんのイラストが描いてあります。なるほど娘が欲しがりそうなデザインです。

「あのね。彫刻刀は一度買ったら、中学校まで使うんだよ。自分が中学生になったときこんなの持っていたら恥ずかしいと思わないかい?」
「でも、これがいいもん!!」
「中学生になったとき恥ずかしく感じたらどうするの?」
「それでも、これがいいもん!!」

まったく交渉は平行線です。

そこでふと…

「学校のクラブ活動で消しゴムのハンコ作ってなかった?あれはうちの彫刻刀じゃないの?」
「あれはおにいちゃんの…」
「あれでいいじゃん。」
「自分のが欲しいの!!」

彫刻刀を買ってやるのは良いのです。しかし、ちょっと成長したら恥ずかしくなるようなものは持たせたくありません。お兄ちゃんが小学生の頃(8歳違い)はこんなのありませんでした。持つところの色が男子用、女子用と少し違うくらい。娘の持ってきたチラシに載っている彫刻刀はキャラクターグッズです。

すぐに飽きてしまうに決まっています。

そもそも学校で使うものがそんなキラキラチャラチャラしたものが良い訳ありません。
さて、どう説得しようか…

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