自分でホームページを作る方法

ホームページ制作のヒント自治会・町内会のデジタル化

自分でホームページを作る方法

中小企業や個人事業主、NPO法人、自治会などの任意団体もホームページを活用した情報発信が必須です。特に近年は自治会などの団体もインターネットを活用した情報発信は不可欠になってきています。しかしホームページ制作を外部に依頼すればそれなりに費用が必要です。資金が潤沢にあるならまだしも大抵の場合はほとんど資金はありません。加えてホームページ制作に関する知識もないというケースがほとんどです。

そこで今回はホームページを自分で作るという方法についてまとめてみました。SNSなど「ホームページなの?」というようなものも紹介していますが、実際お店などでSNSのみで情報発信しているところもあるのでメリットとデメリットについて分かりやすく説明しています。自分でホームページを作ろうと思っている中小企業、個人事業主、各種法人、自治会や町内会などの任意団体の方は是非参考にしてみてください。

SNSを活用したホームページ

SNSとは、ソーシャルネットワーキングサービスの略称で、人と人との社会的な繋がりを維持・促進する様々な機能を提供する、オンラインサービスです。SNSでは、自由に情報発信ができたり、個人同士がつながれたりするサービスであり、情報収集にも役立ちます。主要なSNSサービスには、Facebook、Instagram、Twitter、LINE、YouTube、TikTokがあります。一般的にはSNSはそれぞれのSNSサービスの提供するアプリをスマートフォンにインストールして利用されています。

これらのSNSを利用してお店のホームページとして情報発信をしているケースはよく見られます。美容室や飲食店などレジのところにQRコードと共に「フォローしてね!」など表示しているのを見かけたことのある方も多いと思います。それでは代表的なSNSについてホームページとしての活用方法など説明します。

Facebook

Facebook

Facebookは世界中の人々と簡単にコミュニケーションを取ることができるソーシャルネットワークプラットフォームです。友人や家族と写真やメッセージを共有したり、グループを作成して共通の興味を持つ人々と交流することができます。基本的に本名で登録することから割とちゃんとしたコミュニケーションがとられています。

お店や企業の場合ページを作成することが出来、これを会社のホームページとして利用している方もいるようです。Facebookのユーザーはビジネスなどの目的でFacebookページを作成することができます。ページは特定のブランドや企業、有名人などを表す公式のアカウントとして活用できます。

ページを作成すると店の名前、住所、営業時間、連絡先情報などを掲載できます。また、お店の最新情報、セールや割引情報、新商品の発売、イベントの告知など投稿できます。投稿には閲覧した人がコメントをすることが出来コメントへの返信やメッセージ機能を使って、顧客とコミュニケーションをとることが出来ます。

Instagram

Instagram

Instagramは、写真や動画を中心にシェアするソーシャルメディアプラットフォームです。ユーザーは投稿にキャプションを付けたり、フィルターやエフェクトを使って視覚的に魅力的でクリエイティブなコンテンツを作成することができます。InstagramはMeta(Facebook)によって運営されており、ビジネスとしても非常に人気があります。

Instagramでお店のアカウントを作成しお店の名前、住所、営業時間、連絡先情報などを記載します。また、プロフィール写真としてお店のロゴやアイコンを使ったりします。写真を主に活用したSNSですので提供している商品を魅力的に掲載することが大切です。関連するハッシュタグを投稿に追加することで、ターゲットとなるユーザーにコンテンツを見てもらいやすくしたり、人気のあるインフルエンサーとコラボレーションして、お店の宣伝や商品の紹介をしてもらうことが可能です。

Twitter

Twitter

witterは、140文字(2021年までの制限)を超えない短いメッセージを「ツイート」として投稿するソーシャルメディアです。ユーザーはテキストだけでなく、写真、動画、リンクなども含めた情報を投稿することができます。また、ハッシュタグを使ってトピックをカテゴリ分けしやすいのも特徴的です。

Twitterでお店や会社のアカウントを作成し、お店の名前、住所、営業時間、連絡先情報などを記載します。また、プロフィール写真としてお店のロゴやアイコンを利用します。活用方法としてはお店の最新情報、セールや割引情報、新商品の発売、イベントの告知などをキャッチーなツイートとして投稿します。140文字以内で簡潔に伝えることが大切です。

Twitterでも関連するハッシュタグをツイートに追加することで、特定のトピックやキャンペーンに参加したり、興味を持つユーザーにコンテンツを見てもらいやすくなります。Twitterはリアルタイム性が高く、瞬時に情報を共有できるため、イベント告知や最新情報の発信に適しています。

LINE

LINEは、日本を中心に非常に人気のあるメッセージアプリです。ユーザーはテキストメッセージだけでなく、写真、動画、スタンプなどのさまざまなコンテンツを送信することができます。また、音声通話やビデオ通話機能も備えており、友人や家族とのコミュニケーションに広く使われています。さらに、公式アカウントを利用して企業やブランドをアピールすることも可能です。

LINEの公式アカウントを作成することでユーザーとコミュニケーションをとることが出来ます。お店のレジの横などにLINEのQRコードと共に「友だち追加」の案内をしているところも見かけます。友だち追加をするとそのユーザーに割引セールやキャンペーンなどの案内を送信することが出来ます。

YouTube

YouTubeは世界最大の動画共有プラットフォームであり、ユーザーは自分の動画をアップロードしたり、他のユーザーがアップロードした動画を視聴することができます。YouTubeは様々なコンテンツを提供しており、エンターテイメント、教育、情報、ビジネスなど、さまざまな分野の動画が豊富にあります。

お店や企業では動画を通じて商品やサービスの内容や魅力を紹介することが可能です。製品のデモンストレーションや使い方の解説などを含めると、ユーザーには有益と考えられます。また、店内の雰囲気やスタッフの紹介など、お店の魅力を伝える動画を作成することで、顧客に親近感を持ってもらえます。お店で行われるイベントやキャンペーンの告知動画を作成し、興味を持ってもらえるよう工夫することが大切です。

TikTok

TikTokは、短い動画コンテンツを作成・共有することができるソーシャルメディアプラットフォームです。ユーザーは15秒から60秒程度の動画を作成し、音楽やエフェクトを使ってクリエイティブなコンテンツを制作できます。TikTokは特に若い世代に人気があり、クリエイティブなコンテンツが注目されるため、お店の情報発信に効果的なツールとなります。

SNSを活用したホームページのメリットとデメリット

メリット

SNSをホームページとして活用することのメリットは何と言っても無料でお手軽に使うことが出来るという点です。お店をフォローしてもらったり友達になってもらうことで継続して顧客に情報を発信することが出来ます。

デメリット

SNSをホームページとして活用することのデメリット。まずひとつ目新規のお客さんへのアクセスが難しいことです。基本的に多くの人が新しいお店や商品を探すときにはググります。しかしながらSNSに掲載されている情報は残念ながら検索エンジンの上位にヒットすることはありません。新規のお客さんに見つけてもらうにはハッシュタグを活用した投稿や「いいね」や「シェア」等によるものに頼るしかないのが現状です。

またどのSNSサービスにも言えることですがアプリをインストールしていない人、SNSを利用していない人にはアクセスすることは出来ないという点です。また、現在Twitterのサービスがゴタゴタしていたり「Threads(スレッズ)」という新しいSNSサービスが開始されたりと様々な要因に左右されます。極端な話、サービスが終了する可能性もあります。サービスが終了する前に利用者が減ってしまいアクセスできるユーザーが減ってしまうというリスクも多いです。

ホームページ作成サービスを活用する

インターネットで検索するとホームページを作成するためのプラットフォームを提供しているサービスがいくつかあります。簡易なものは無料でできるのですが独自ドメインを使ったり機能をフルに使おうと思えば有料となるサービスがほとんどです。代表的なホームページ作成さーぼすを紹介しましょう。

Jimdo

Jimdo
ジンドゥー

Jimdoは使いやすいインターフェースを提供しており、コーディングの知識がなくても誰でも簡単にウェブサイトを作成できます。ドラッグアンドドロップ方式を採用しているため、コンテンツを自由に配置できます。Jimdoのテンプレートはレスポンシブデザインに対応しており、異なるデバイス(PC、スマートフォン、タブレットなど)での閲覧に適したレイアウトを自動的に提供します。

Jimdoには初心者や個人の利用者向けに、無料で使えるプランが用意されています。無料プランでもウェブサイトを作成し公開することが可能ですが、機能に制限があります。有料プランでは、オンラインストアを作成できる機能も提供されています。商品の登録や決済機能など、ECサイトの基本的な機能が利用できます。

無料プランでは機能が限られており、プロフェッショナルなウェブサイトを作成したい場合は有料プランへのアップグレードが必要になります。HTML/CSSの知識がない場合や、テンプレートの範囲内でのカスタマイズしかできないため、高度なデザインや機能の実装が難しいことがあります。

サポートについては無料プランでは制限があり、有料プランでも問い合わせに対する返答までに時間がかかる場合があります。

とりあえずHP

とりあえずHP
とりあえずHP

とりあえずHPは200種類以上のデザインテンプレートから選択してホームページを作成するサービスです。テンプレートのひな型に入れたい情報や写真を入力するだけでホームページが出来ます。ホームページでとりあえずHPの使い方や活用方法を紹介しているので誰でも簡単に取り組むことが出来そうです。

30日間の無料利用期間後は有料となるサービスですがテンプレートのパターンとは異なるサイトは作りづらそうです。基本的には店舗やサロン向けのホームページ制作に向いているサービスと言えそうです。

グーペ

グーペ
グーペ

グーペはユーザーの9割が従業員5人以下の小規模事業者というコストも時間もかけられないというユーザーに支持されているサービスです。テンプレートから選んで写真やテキストを当てはめていくという簡易なホームページ作成サービスです。15日間の試用期間後は有料となるサービスです。

マニュアルページも充実しているようですのでコーディングの知識が無くても視覚的にホームページを作成できそうです。

ホームページ作成サービスを活用するメリットとデメリット

メリット

ホームページ作成サービスと活用するメリットは何と言っても知識が無くても簡易なホームページを作成できるという点です。逆に言えばそこしかメリットがないともいえます。

デメリット

知識が無くても簡易なホームページを誰でも作ることが出来るという事ですが、割と設定などがめんどくさいです。私のようにコーディングの知識、HTMLやCSSの知識があると逆にどこで設定したらよいかわかりにくかったり、そもそも設定できなかったりすることもあります。「HTML覚える方が早いんじゃね?」とまでは極端にしても誰でも簡単に出来るとまではいかない気がします。

また、SNSの活用でも書きましたがこれらのサービスは終了する可能性があるという事です。かつて様々なブログサービスが提供されホームページ代わりに使っていた会社や個人事業主もいましたが現在ではほとんど活用されておらず終了してしまったブログサービスも少なくありません。

ホームページ作成サービスも利用者が多いとまでは言えないため、どこかのタイミングでサービス終了という可能性もゼロではありません。万一そのような事態になったらホームページもどこか別のサービスで作り直す必要があります。その場合また別のマニュアルを読んでホームページを作る必要があります。

自分でWordPressを活用してホームページを作成する

WordPress
https://ja.wordpress.org/

SNSを活用したホームページにしろホームページ作成サービスを活用したホームページにしろデメリットが割とあります。特にサービスが終了するかもしれないという点、多くの人はそこにはあまり目を向けません。なぜなら不都合な部分だからです。車の運転で言えば「だろう運転」です。このSNSサービスは終了しないだろう。このホームページ作成サービスは終了しないだろう。

でも、実際は終了するかもしれないのです。

以前、流行していたブログサービス。サービスが終了するというので慌てて私のところに相談されます。そしてサービス終了することについて愚痴を言ったり、途方にくれたり…

でも仕方ないんです。利用規約に都合によりサービスを終了することがあると書いてあるのですから。

となるとやはり最強なのは独自ドメインでレンタルサーバーを借り、そこでホームページを公開するという事です。ホームページビルダーなどのソフトウェアを使ってホームページを作成しても良いですがやはり便利なのはWordPressをインストールしてサーバー上でコンテンツを作成していくという方法です。

確かにハードルは高いかもしれません。しかし、中小企業や個人事業主、様々な法人や団体にとって情報発信はとても大切です。短期的にはSNSを活用したりホームページ作成サービスを利用する方がラクかもしれませんが長いスパンで考えた場合すべてが無駄となってしまう可能性もあるという事を考慮する必要があります。

レンタルサーバー上に作成したコンテンツは月々1000円程度のレンタルサーバー費を払い続けていればSNSのように頻繁に投稿しなくても検索サイトでは必ずヒットします。逆にSNSに頻繁に投稿する労力をWordPressの投稿に向ければはるかに効率の良い集客につながるでしょう。

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