先日の成人の日、娘と二人で買い物に出かけた時の出来事。
娘が「〇〇のケーキ屋さん(比較的最近オープンした)行ってみたい」という。時間は夕方4時ごろ。もうそんなに商品はないかもしれないと思いつつも通り道なので寄ってみました。一階がケーキ屋さんになっており、二階はカフェらしい感じの店。店内は普通のケーキ屋さんと同じ感じ。ただ最近オープンしたばかりとあって明るくキレイな店内です。
ショーケースの向こう側に店員さんが2人。その向こう側の厨房(というのかな?)にも2人くらいいるようだ。店内には僕と娘の他にはお客さんは3人(2組)しかいない。
時間が時間だけにショーケースのケーキはもう残り少ない。まぁ、家に帰って食べるだけなので二つばかり買って帰ろうと思いました。店員Aさんが僕らの前に立ち
店員Aさん:「お決まりでしょうか?」
ぼく:「はい、えぇと…〇〇ひとつと〇〇ひとつください。」
店員Aさんは僕の指さしたケーキをトレイに載せながら、
店員Aさん:「以上でよろしいでしょうか?」
ぼく:「はい、いいです。」
ここまでは普通のケーキ屋さんとだいたい同じ対応です。しかしここからがちょっと違いました。
店員Aさんはレジにおいてある何やらスマホみたいなモノを手に取って、いじっています。トレイに載せたケーキはテーブルに置いたままです。「何してんだろ?」
スマホみたいなものをいじり終わった店員Aさんはレシートみたいなものを持ってきて「しばらくお待ちください。」と言う。そしてその店員Aさんは別のお客さんに対して「お決まりでしょうか?」なんて言っている。
「なんだこの流れは??」
まぁ、待てと言われたから待ちました。
いや、結構待ちました。3分?いや5分以上待ったかもしれません。店員Aさんは別のお客さんの対応をしたままです。ショーケースの向こうにいるもう一人の店員Bさんは奥の厨房を行ったり来たりし、時々スマホみたいなモノをいじったりレジの機械をいじったりしています。
入り口横のベンチに座っていたので何が行われているのか全く分かりません。たかがケーキ二つのためにあまりにも待たされるので「何やってんだろ?」と立ち上がろうとした時、店員Bさんの声。
店員Bさん:「番号〇〇番のお客様~!!」
何言ってんだ?この人?ポカンとしていると。僕の顔を見て、再び
店員Bさん:「番号〇〇番のお客様~!!」
なんだ?僕のことか??
よく見るとさっき店員Aさんがくれたレシートに番号が書いてある。で、そのレシートをもってレジに行くと店員Bさんが「〇〇円になります。」という。あとは代金を支払ってケーキをもらったのですが、なんだか無駄な時間を過ごした感じ。
客を待たせる原因がPOSシステムになってる
一連の流れを終えて気づきました。「あぁ、このケーキ屋はPOSシステム入れてるんだ…」と。そう、ファミリーレストランや居酒屋チェーンで使われているやつです。スムーズな注文受付と清算、在庫管理、売れ筋商品の管理など本部とネットワークでつなぎより効率よい店舗運営をするためのシステムです。最近では個人の飲食店でも導入しているところを見かけるようになりました。
でも、ケーキ屋に必要か?
もっと規模の大きいケーキ屋さんで店内にスタッフが10人くらいいて、お客さんも20人くらいは余裕で入れる店内スペースで「接客」「商品の用意」「箱詰め」「清算」と役割分担をしっかりしているケーキ屋さんならあってもいいかもしれません。
いや、小さい規模のケーキ屋さんで使ってもいい。でも、お客を待たせるような使い方はしない方がいい。売り上げ管理をしたいのなら、とりあえず「注文を聞いて」「箱詰めして」「清算し」お客が帰ってからゆっくりPOSに入力してもいいじゃない?特にもう売る商品があんまりない時間帯なのだから…
あのお店はもう行くことないだろうなぁ
帰りの車の中で、
娘:「なんであんなに待たされたの?」
ぼく:「たぶんPOSを入れてるんだと思う。。。(POSシステムを簡単に説明してやる)」
娘:「なんか無駄だね。」
そして、家でそのケーキをいただく。まぁ、ケーキ屋さんが作るケーキなのでそれなりに美味しい。ビックリするほどではない。
ぼく:「美味しい?」
娘:「うーん。まぁ普通。」
ぼく:「あの店また行く?」
娘:「いや。。もういい。」
ま、そうなります。