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katsuのブログ
豊橋市と近隣市町村の方以外は何の話かよく分からないと思いますが、愛知県豊橋市の市議会では「新アリーナ問題」が熱いです。昨年秋の豊橋市長選挙の前あたりから加熱しだし、その選挙において豊橋市新アリーナの豊橋公園への建設を白紙撤回するという公約の市長が当選すると更に熱い論戦が交わされているようです。
新聞でも東三河版で取り上げられるだけでなく社会面や社説でも取り上げられる話題となっています。そんな豊橋市の市議会ですが市議会議員は定数が36人です。この新アリーナ問題に関わらず、政治家がインターネットを活用して自身の政策や考えを市民に発信することはとても重要なことと考えています。
実際、今回新しい豊橋市長に当選した長坂なおと氏は市議会議員時代からブログを活用して自身の考えや政策を発信してきていました。市議会議員選挙でも他の候補者の追随を許さない得票でしたし、今回の市長選挙においてもこの発信の積み重ねが生きてきていると感じます。
豊橋市の新アリーナ問題とは何か?
ここで豊橋市の新アリーナ問題とは何かについて簡単にまとめてみましょう。
1. 新アリーナ計画の概要
豊橋市では、プロバスケットボールチーム「三遠ネオフェニックス」のホームアリーナとして、また市民が利用できる多目的屋内施設として、新アリーナの建設が計画されていました。建設予定地は豊橋公園内で、約5,000人収容規模、2027年開業を目指していました。
この計画は地域活性化の一環として期待されていましたが、市民の間では賛否が分かれ、特に計画の進め方や財政負担の面で議論を呼びました。
2. 反対意見と住民投票の動き
アリーナ建設計画に対し、一部の市民グループが反対の声を上げました。主な反対理由としては以下の点が挙げられます。
- 豊橋市の財政負担の懸念
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新アリーナの建設費は約200億円以上とされ、今後将来にわたって豊橋市の財政を圧迫する可能性がある。
- 豊橋球場の移転問題
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新アリーナ建設に伴い豊橋公園内の野球場豊橋球場を移転する計画だったが、移転先が津波の「特定避難困難地域」に指定されていることが問題視された。
- 市民への説明不足
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新アリーナ建設計画が市民への十分な説明なしに進められた。
これらの懸念から、市民グループは計画の是非を問う住民投票の実施を求め、必要な署名数を集めました。
3. 浅井前市長の対応と問題点
浅井由崇前市長は、市長選挙立候補の際に豊橋市の新アリーナ建設計画について「多くの市民の総意を得た形で施設を考えていく」「場所は豊橋公園以外で」と話しました。しかしその後、公約から一転し新アリーナ建設を積極的に推進していました。その浅井前市長の対応にはいくつかの問題が指摘されています。
- 豊橋市民との対話不足
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- アリーナ建設の決定プロセスにおいて、豊橋市民への説明や意見の収集が不十分だった。
- 特に豊橋公園内への建設案が、市民との協議なしに進められた。
- 住民投票の実施拒否
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- 住民投票を求める条例案が提出されたが、「実施の意義が見いだし難い」として、市長自ら消極的な姿勢を示し、市議会で否決される結果となった。
- 住民投票が行われないという事で市民の意見を直接反映させる機会が失われた。
- 豊橋市の財政負担の問題と計画の透明性
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- 約200億円の建設費に関する詳細な説明が不足しており、豊橋市の財政に与える影響について市民が十分に理解できる環境が整っていなかった。
4. 市長選挙と計画の見直し
2024年11月の市長選挙では、「新アリーナの建設中止」を公約に掲げた長坂尚登氏が当選しました。長坂市長は、就任後すぐに計画の見直しを指示し、事業者との契約解除に向けた手続きを進めるよう指示しました。
しかし、市議会では依然として建設推進派が多数を占めており、計画の行方は不透明なままです。現在、住民投票の実施を求める条例案が市議会に提出されており、可決される可能性も高まっています。
5. 今後の展開
今後の焦点は、
- 住民投票が実施されるかどうか
- 新アリーナ計画が最終的に継続されるのか、それとも中止となるのか
- 三遠ネオフェニックスのトップリーグ参入への影響
これらの問題が、豊橋市のまちづくりやスポーツ振興にどのような影響を与えるのかが注目されています。市民や関係者の間でさらなる議論が必要とされており、今後の動向が重要なポイントとなります。
新アリーナ問題に関するSNSの投稿がカオスなので
12年ほど前のことですが私の長女は「ミニバス」をやっていました。当時はBjリーグと呼ばれていて現在も利用されている豊橋市総合体育館でフェニックスの試合もよく開催されていて観戦に行ったものでした。その後中学生からは長女はソフトボールに転向してしまったのでバスケットボールの試合を観に行くことは無くなってしまいましたが現在も定期的に試合が開催されてそこそこ盛り上がっているようです。
しかし多くの市民にとって「バスケットボール」はそれほどメジャーなスポーツではありませんし、そのチームのホームアリーナの建設を豊橋市の税金を使うことに疑問の声が上がるのは当然と言えるでしょう。そのあたりの賛否はさておき、SNS上では賛成反対の双方の観点から様々な投稿がされていてその論調は双方過激さを増しているように感じます。
その投稿をする人たちの中には一般の市民、バスケットボールファンばかりでなく市議会議員も投稿しています。市議会議員がこの新アリーナ問題に限らずSNSを活用して発信することは有益であると思いますし否定はしません。ただ、内容が短文投稿が多いが故なのかもしれませんが薄っぺらいんです。そして中には「攻撃的」とも言えるような投稿や返信も見受けられます。以前もコラムを書きましたが政治家の皆さんがSNSに依存しすぎるのはどうかと思う状況が続いている気がします。
豊橋市議会議員のインターネットを活用した発信状況を整理
今後、この豊橋新アリーナ問題がどうなっていくのか全く予想がつきませんが、現職の市議会議員の皆さんがどのようにインターネットを利用した発信をしているのかをまとめてみます。新アリーナ問題についてどのような意見や姿勢を発信しているかチェックするときの参考にして下さい。なお、議員の並び順はアイウエオ順です。
石河 貫治(いしかわ かんじ)
市原 享吾(いちはら きょうご)
伊藤 哲朗(いとう てつろう)
伊藤 篤哉(いとう とくや)
井上 豪史(いのうえ たけし)
梅田 早苗(うめだ さなえ)
尾崎 雅輝(おざき まさてる)
尾林 伸治(おばやし のぶはる)
小原 昌子(おはら まさこ)
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及部 克博(およべ かつひろ)
川原 元則(かわはら もとのり)
久保 大司(くぼ だいじ)
向坂 秀之(こうさか ひでゆき)
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古関 充宏(こせき みつひろ)
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小林 憲生(こばやし けんせい)
近藤 修司(こんどう しゅうじ)
斎藤 啓(さいとう ひろむ)
坂柳 泰光(さかやなぎ ひろみつ)
宍戸 秀樹(ししど ひでき)
菅谷 竜(すがや りゅう)
鈴木 智子(すずき ともこ)
鈴木 みさ子(すずき みさこ)
田中 敏一(たなか としかず)
土屋 祐司(つちや ゆうじ)
寺本 泰之(てらもと ひろゆき)
豊田 八千代(とよだ やちよ)
中西 光江(なかにし みつえ)
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古池 もも(ふるいけ もも)
星野 隆輝(ほしの たかてる)
本多 洋之(ほんだ ひろゆき)
松崎 正尚(まつざき まさなお)
水野 恵(みずの めぐみ)
諸井 菜々子(もろい ななこ)
山口 倫世(やまぐち みちよ)
山田 隆司(やまだ たかし)
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山本 賢太郎(やまもと けんたろう)
このように一覧にしてみると公式サイトを運営している方は少数です。運営していても最終更新日が1年以上前という方が多いのが残念です。その割にSNSは積極的に使っていたりするという…
SNSの投稿をを見ることが出来るのはそのSNSを利用している人だけです。
SNSへの投稿が意味が無いとは言いませんが、皆さん公式サイトの運営を疎かにし過ぎかなと思います。これまで政治家、議員のウェブサイトを制作してアクセスの動向をチェックしてきた経験上、選挙が近くなると公式サイトへのアクセスは確実に上昇します。その公式サイトに自身の政策や意見をまとめて投稿していくことは選挙の時に必ず役に立ちます。
豊橋市の新アリーナ問題についてもSNS上で短文でやりとりするよりも、しっかりデータや資料を交えて丁寧な情報発信を積み重ねる方がアリーナ建設推進にしろ反対にしろ市民の賛同を得られるのではないかと思います。