先月に行われた兵庫県知事選挙についていまだに報道を賑わせています。その報道の内容やその事に関する言及は行いませんが、やはりウェブ屋として気になるのはどうしてSNSばかりにどの候補者も軸足を置くのか?ということです。
私自身、地元の市議会議員、県議会議員、国会議員、そしてそれを目指している人たちのSNSをフォローしたりしてその発信を気に留めたりしますが、県議会議員や市議会議員の多くが自分のウェブサイトを持っていないのです。せいぜい無料ブログを利用している程度です。
国会議員ともなればウェブサイトを持っていたりしますが内容がどうも読んでいこうという気にならない…
政治家のウェブサイトに書かれていること
政治家のウェブサイトを見てみると大抵パターンは決まっています。
政治家のウェブサイトの基本パターン
政治家のウェブサイトのサイトマップは大抵こんな感じです。
- プロフィール
- 政策
- ブログ・活動
- 後援会・事務所
- お問い合わせ
他に載せることがないというのはわかりますが「何とかならないのかしら?」と思うのは「ブログ・活動」のコンテンツなのです。国会議員だったら関わりのある問題は多岐に渡り、ブログで書き出したらキリがないということもあるのかもしれませんが、SNSに投稿する余裕があるのならじっくりと読ませてくれるコンテンツがあってもよいのではないかと思うのです。
市議会議員、県議会議員こそウェブサイトを活用した方がいい
それは市議会議員、県議会議員に言えることで、例えば私の住む豊橋市は有権者数が29万人余り。先の市議会議員選挙では最下位当選者は2,097票でした。一方で同じ選挙でトップ当選の候補者は7,514票。2位の候補者が5,063票ですからぶっちぎりのトップ当選です。
この候補者は2015年の初立候補の時は4,167票。2019年の時は5,801票でした。確実に票を伸ばしてきて現在は先日の市長選挙を制して豊橋市長に就任しています。この方は市議会議員になる前からブログを活用して情報発信を重ねてきていてブログの総PV数は600万だそうです。いわゆる組織には全く依存していない人でまさにブログでコツコツ情報発信してきた積み重ねが生きているのだと思います。
最近の選挙のSNSを活用して瞬間最大風速を狙った選挙活動なんかではなく、風に頼らない政治活動なんだと感じます。特に市議会議員のように2,000票、3,000票を得ればいいというような規模の小さな選挙の場合、このような地道な積み重ねによる政治活動が選挙に生きて来ると思います。
身近な話題をていねいに分かりやすく
私は昨年度まで自治会長をしていました。自治会長の仕事の中には行政への依頼などがあったりします。その時に市議会議員に助言をもらったりすることもあります。
- 市議会議員として地域の問題にどのように取り組むのか?
- 議会でどのように話題にしていくのか?
- 市政にいかにして反映させていくのか?
そのことをウェブサイトやブログでどうして発信していかないのか?不思議でなりません。SNSなどで発信するよりもはるかに意義があります。SNSは短文で限定的な発信となることが多いため受け取り手によっては誤解をしたりすることもあります。またSNSに投稿した内容は時間と共に次から次へと発信されるSNSの投稿に埋もれていってしまうため、どんなに素晴らしい意見を投稿したとしても人の目には触れなくなってしまいます。
一方で独自ドメインでWordPressなどで構築したWebサイトで発信した情報、意見は常に自分でコントロールでき検索サイトでもヒットするので時間と共に埋もれてしまうことはありません。地域の身近な問題、例えば通学路の問題、ゴミステーションの問題、水道管補修の問題など市民が気になっている問題に自分がどのように取り組んでいるのかを発信していけば多くの市民の目に留まるはずです。
それを実践し結果を出したのが現市長と言えると思っています。もちろんいくら情報発信をしても内容が伴っていなければ意味がありませんが…