今年初めに発表された@niftyの会員向けサービス@homepageの終了のお知らせ。当初は9月末ごろにもサービス提供の終了の予定だったようですが、11月10日まで延長されたようです。
平素は@niftyをご利用いただきまして、誠にありがとうございます。 接続会員向けホームページサービス『@homepage(アット・ホームページ)』は、2016年 9月 29日(木) 15時にサービス提供終了を予定しておりましたが、お客様の移行状況を鑑み、サービス提供終了日を2016年 11月 10日(木) 15時に変更することといたしました。
引き続きのお願いとなりますが、後継サービスへの移行手続きや、ホームページのデータバックアップがお済みでないお客様は、 11月 10日(木) 15時までにお手続きをお済ませいただきますようお願いいたします。
ユーザーのデータ移行が進んでいないのが原因なのかと思いますが…このサービスもうすでに6年前に新規の受付は終了しているんです。
平素は@homepage(アット・ホームページ)をご利用いただきまして誠にありがとうございます。
@homepageでは2010年1月31日をもちまして、新規お申し込みを終了させていただきました。今後、ホームページサービスを新規にお申し込みいただく場合は、「@niftyホームページサービス」のお申し込みとなりますのでご了承ください。
現在、@homepageをご利用中のお客様は、オプションサービスも含め引き続きサービスをご利用いただけます。
無料ホームページの草分け的存在の一つ
2000年に入ったばかりのころ、個人事業主や中小企業でホームページを制作するというのは現在のようなCMSを活用するのではなく、自分のパソコンで作ったものをサーバーにFTPでアップロードして公開するというのが主流でした。
自分たちで作るのであれば「ホームページビルダー」が定番の時代です。僕が使っていたのは今でも使っている「Dreamweaver」。しかし、アドビではなくマクロメディアの時代です。また、自作でサイトを立ち上げた場合まだ独自ドメインでサイトを運用するお店が少なかった時代でもあります。
そのような場合、プロバイダーの提供する無料ホームページサービスを使うことが定番でした。ニフティは富士通の子会社だったため富士通のノートパソコンを購入すると大抵ニフティの申し込みが簡単にできるようになっていました。そんな時代でしたので@homepageのユーザー数は相当のものであったと想像できます。
意外に多い良質なコンテンツ
ニフティによれば@homepageの累計ユーザー数は60万弱だそうで、膨大なコンテンツです。インターネット黎明期からのプロバイダー、無料ホームページサービスであるため、現在の無料ブログのような「ゴミ」みたいなコンテンツではなく、地方の歴史を紐解くコンテンツや地方の名所を紹介するコンテンツ、何のために集めてる?という謎のコレクターなど普通の人はあんまりアクセスしないような…しかしながら綿密な調査としっかりした文章によるコンテンツも結構あったりします。
今回修了の期間が延長されたという事はおそらく移行手続きをしていないユーザーが多いのでしょう。何てったって2010年から新規の申し込みを受け付けていないのですから放置しているユーザーも少なくないと思われます。
おそらく、今後ユーザーからの移行手続きがあまり進まなくても期限が来たらサーバーに残っているデータは全て削除されてしまうのでしょう。しかしながら、これらのコンテンツ、すべて無くなってしまうのはちょっともったいない気もします。