2年位前からでしょうか「これからはコンテンツマーケティングだぁ!!」みたいなのが聞かれるようになったのは。コンテンツマーケティングに関する書籍もいくつか出版されていたりします。
そもそもコンテンツマーケティングって何?
ある書籍によると
コンテンツマーケティングとは、有益で説得力のあるコンテンツを制作・配信することによって、ターゲット・オーディエンスを引き寄せ、獲得し、エンゲージメントをつくり出すためのマーケティングおよびビジネス手法を指す。その目的は、収益につながる顧客の行動の促進である
というふうに定義しています。わかりやすいといえばわかりやすいが、結局どうすんの?という感じでしょう。ググって見ると様々なサイトで「コンテンツマーケティング」を解説していたり、「うちにお任せください」みたいな会社があったり。ただ、結局のところ「よくわからない」人が多いんじゃ。。。
「よくわからないから、この会社に任せちゃえ!!」
なんて考えてしまう方もいるかもしれません。そんなことをしたら「よくわからないSEO会社に依頼してしまった」時と同じ過ちを犯すことになりかねません。(参考→僕がもしSEO業者だったらこういう風に営業する(しないけど))
実は昔からある「コンテンツマーケティング」
コンテンツマーケティングについてググって見ても、カタカナが多く何やら難しそうに書いてあって、すごく難しいことをしなくてはいけないように感じますが、根本的な考え方は昔からあると思います。例えば魚屋さん
- 大手スーパーの鮮魚コーナー
- 鯖を売っている。
- 2枚におろし、さらに半分または3分の1に切ったものをパック詰め。
- どこかの加工場で塩鯖にしてパック詰め。
- どこかの加工場で西京漬けにしてパック詰め。
- どこかの加工場で干物にしてパック詰め。
- どこかの加工場でしめ鯖にしてパック詰め。
夕方になったら黙々と「20%割引」のシールを貼り、その後ろからゾロゾロと買って行く人が。
- 商店街の魚屋さん
- 最近はめったに見かけなくなってしまいましたが…
魚屋のおやじ:「奥さーん、今日の鯖は活きがいいよ!!」
奥さん:「どうやって食べたらいいかしら?」
魚屋のおやじ:「そりゃ、煮ても焼いても美味いけど、これだけ新鮮なら、しめ鯖が美味いよ。」
奥さん:「私作ったこと無いわよ。」
魚屋のおやじ:「じゃあ、3枚におろして塩ふってあげるで、帰ったら酢で洗って、その後甘酢に漬けときゃ出来上がりだよ。」
奥さん:「じゃあ、買ってこうかしら。」
まぁ、ウェブでいう「コンテンツマーケティング」とはやや違うかもしれませんが、考え方は同じだと思います。魚屋のおやじは「しめ鯖の作り方」という「コンテンツ」を提供したことにより「鯖を売ることに成功」したのです。
そして「あそこの魚屋のおじさん、美味しい食べ方教えてくれるのよ」という奥さんたちの話題(いいね!)につながっていくのです。
有益なコンテンツを地道にコツコツ築き上げていく
「ホームページ作れば売れるよ!」という時代から「SEOで検索エンジンの上位に表示させちゃう」という時代を経て「ちゃんと自分の商売についてしっかり語れる」サイトが結局お客さんの信頼を得ることができるという、ごく当たり前の時代になってきたのでしょう。
「コンテンツマーケティング」なんてカタカナ言葉を使わなくてもお客さんのためになるであろう情報をしっかりと伝えられる企業やお店がウェブに限らず成功していくというのは昔から変わらないのでしょう。