2024年の衆議院議員選挙に続いて豊橋市で行われた豊橋市長選挙と市議会議員補欠選挙。市長選挙については現職が2期目を目指す中で新人3人が立候補するという構図となりました。新人3人のうち2人がどこまで現職の市長に迫ることができるかという豊橋市民としては大変興味深い選挙戦でした。
選挙の構図としては様々な論評がメディア等で取り上げられており、その中でも大きな論点である豊橋市の新アリーナ建設問題ついて選挙後も連日のように今後の動向について報道されています。そのような政治的な話題をここで取り上げることはしないで、あくまでもウェブ屋の視点から各候補者のウェブ戦略について検証してみました。
なお、新人候補者の一人「蔵地雅彦(くらちまさひこ)」氏についてはウェブサイトが確認できませんでしたのでこのページでは取り上げません。
長坂尚人(ながさかなおと)
今回の豊橋市長選挙を制したのが「長坂尚人(ながさかなおと)」氏です。2015年から豊橋市議会議員として活躍されています。長坂氏はブログの運営に力を入れていて2014年から本格的にブログに記事を書かれています。ブログはライブドアブログを利用されていて総アクセス数は600万とのことです。ブログの記事内容については多様で市政に関するものからプライベートな内容のコンテンツまであります。
今回豊橋市長となられて今後もブログを続けられるのかどうかわかりません。市議会議員として発信されることと市長として発信されることには色々と配慮しなければならないことが出てくるのではないかと思います。
浅井由崇(あさいよしたか)
これまでの市長だった「浅井由崇(あさいよしたか)」氏。残念ながら2期目の市長にはなれませんでした。ウェブサイトは1ページのみのランディングページとなっています。見た目重視で特にコンテンツらしいものはありません。オンラインのパンフレット的な位置づけなのでしょう。4年間の市政運営について掲載されていますが内容の深堀は無く箇条書きのコンテンツという感じです。
現職の市長であったため選挙は優位に運ぶはずだったのかもしれませんが政策的に色々と壁が立ちはだかってしまったようです。次また市長選挙に挑戦するのかわかりませんがこのウェブサイトでは新たな票に繋げるという事は出来ないでしょう。
近藤 喜典(こんどうひさよし)
「近藤 喜典(こんどうひさよし)」氏は元市議会議員で今回、豊橋市長選挙に初挑戦となりました。結果は残念でしたがウェブサイトは他の候補者に比べればちゃんと作成されています。コンテンツのボリュームは長坂氏には遠く及びませんがWordPressを活用して構築しています。
ただ、記事の作成が「段落」のみで作成されていたりして「見出し」「リスト」など最低限メリハリある構成にしたほうが読みやすくなるでしょう。
政治家のウェブサイトの活用について
今回の豊橋市長選挙の候補者のウェブサイトについて検証してみました。当選されて長坂氏は長い期間にわたってブログをコツコツ運営されていて豊橋市内の問題について検索したりすると必ずと言っていいほど検索結果に表示されます。それが600万アクセスという数字にもつながっているのだと思います。
ただやはりライブドアブログを利用しているというのが気になるところでスマホで閲覧していると広告表示が気になります。また、このようなブログサービスはいつかサービスが終了するという不安も抱えてのブログ運営となります。実際、これまでにいくつものブログサービスが終了してきましたしウェブデザイン・クロスロードでもそのようなブログサービスからWordPressへのコンテンツ移行も行ってきました。
市議会議員時代においてもブログの更新を欠かさなかった長坂氏のことですから市長になってもきっと投稿を続けるんだろうと思います。ただ、早めにWordPressに移行することをおススメします。
近藤氏はすでにWordPressを活用して発信されているのでこのままコンテンツを積み重ねていけば次の市長選ではまた違う結果に繋げられるのかもしれません。現在WordPressでウェブサイトを構築するにあたり「Lightning」という無料のテーマを使われていますが、設定が間違っているのかそのテーマの仕様なのかわかりませんがアイキャッチが表示されていたりいなかったりと、ちょっと残念な部分も散見されます。
一度サイト全体を見直した方が良いのではないかと思います。場合によってはテーマを別のものにするなど政治家としての発信をしやすい構成にするとさらに良いのではないかとい思います。
浅井氏についてはもう現職としての強みが無くなるのでウェブサイトは一から見直し自分の政策や考えをしっかり発信できるウェブサイト構築が必須と言えます。